これは本当にあった話しです。
17歳と11歳の坊やがいる4人家族が、
ある日、相模湖(神奈川県)にドライブに行きました。
その途中、
景色の良いところで写真を撮ろうということになって、
車を停めました。
家族はみんな左側から外へ降りたのですが、
車を運転していたお父さんだけは、
右側のドアを開けて外へ出ようとしました。
と、その瞬間、
後ろからやってきたバイクにぶつけられて、
足に大けが。大変な出血です。
そこで、ただちに病院へ運び込まれました。
楽しい家族のドライブも一瞬のうちに
目の前が真っ暗なものになってしまいました。
病院に収容されたお父さんは、
輸血をしなくてはならないのですが、
お父さんに輸血が出来るのは、
11歳の坊やだけでした。お母さんもお兄ちゃんも、
お父さんに輸血することは出来ない
血液型だったのです。
そこで、
次郎ちゃん(11歳)、お父さんを助けるために、次郎ちゃんの血をあげてちょうだい」
と言われ、次郎ちゃんは
「うん、いいよ」
と頷いたのです。
こうして、
坊やの血をお父さんに輸血することになりました。
11歳の子供にしては、
大量の血が採られて輸血が行われ、
お父さんはなんとか一命を取り留めることが
出来ました。
この話を聴いた親戚の人たちは大変感動して、
「次郎ちゃん、偉かったわね。おもちゃを買ってあげようか、それともおこづかいがいいの」
と言うのですが、彼は自分の部屋の片隅で、膝小僧を抱えて、しょんぼりしているだけなのです。
「どうしたの?、次郎ちゃん」
「僕、何もいらない」
「どうして、次郎ちゃん。お父さんを助けるなんで、あんな素晴らしいことをしたのに、どうして何もいらないの?、何でも欲しいものをあげるよ」
といくら言っても、首を横に振るだけです。
どうしたんだろうと、みんなが心配していると、
「お父さん助かってよかった。僕はいつ死ぬの?」
と言うではありませんか。
11歳の次郎君は、
輸血と言うことを知らなかったのです。
だから、自分の血を採って、
お父さんにあげるということは、
お父さんの代わりに自分が死ぬことだ、
と思っていたのです・
このように、
子供は親に対して無償の愛を持っていますが、
人の子の親であるあなたは、
子供に何をしてあげられるのでしょうか。
お金で愛情を買うことは出来ませんが、
お金に愛情を込めることは出来ます。